東海愛知新聞バックナンバー

 3月3日【火】
岡崎吹奏楽団

45年の歴史に終止符

15日に最終コンサート 市総合学習センターで

岡崎吹奏楽団(金澤克己団長)は15日午後2時から、岡崎市総合学習センターで入場無料の「ファイナルコンサート」を開く。定期演奏会などで市民に親しまれてきたが、団員が減少したため、45年の歴史に終止符を打つ。(大津一夫)

岡崎吹奏楽団は昭和45(1970)年3月、県立岡崎工業高校の卒業生を中心に15人でスタート。当初は市勤労青少年ホーム(現在の市中央市民センター)、54年から旧太陽の城を拠点にし、太陽の城が閉鎖されてからは再び市中央市民センターを会場にしている。

46年に始めた定演は平成21年の第36回で中断。以後、ミニコンサートを開き、岡崎市吹奏楽祭や家康行列に賛助出演してきた。

活動の中で結婚にゴールしたカップルが少なくとも10組はいるというが、昭和50年代には50人を超えた団員は減少し、現在は40〜60代の16人。名古屋、刈谷などの市外の人も多く、岡崎市内は10人ほど。スタート当初からの団員は5人になった。

その1人で事務局長を務める中根博史さん(62)=岡崎市中町=は「定期演奏会などの準備に追われ、とにかく忙しかった」と振り返り、「今後は仲間と少人数のアンサンブルを楽しむことができたら」と話している。

ファイナルコンサートは3部構成。OBなどが協力し約40人が演奏する。第1部はNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」のメーンテーマ、映画「オズの魔法使い」から「虹の彼方に」、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー、A・リードの序曲「春の猟犬」。

第2部には教員を中心にしたブラスアンサンブル「パストラーレ」が共演。シャルパンティエの「テデウム」からプレリュード、宮崎駿のアニメ映画「紅の豚」から「真紅の翼」など。

第3部では、子どもたちに人気の「烈車戦隊トッキュウジャー」、アニメ「妖怪ウオッチ」から「ゲラゲラポーのうた」などを披露する。指揮は杉浦論さん。