東海愛知新聞バックナンバー

 6月17日【火】

三菱自岡崎工場 2万台増産へ

新世代生産ライン公開

岡崎市橋目町に岡崎工場を置く三菱自動車工業は16日、新世代化を進めている生産ラインの一部を報道陣に公開した。全体の完成は平成27年5月の予定。(竹内雅紀)

同社はプラグイン電気自動車製造の拡大・効率化を目指して岡崎工場のラインを刷新する大規模投資を行っている最中。愛知県と岡崎市からは設備投資額約45億のうち、約1億5,000万円ずつの奨励金の交付を受けている。

今回公開されたのは電池パック工場、組立工場、塗装工場の3工場。昭和52(1977)年の稼働開始以来30年以上が経過し、機械の更新時に合わせて生産ラインの新世代化に踏み切った。

平成23年に新しい塗装工場が完成したことで、旧塗装工場だった場所を活用し、スペースを捻出。新コンベヤーと、車両を横向きに並べる横流しライン導入によるスリム化で、作業員の無駄な歩行数の削減など作業効率を上げることが可能になった。物流、人員、保守などの面でコスト削減や大幅な合理化につながるという。

現在、同工場の生産台数は年間21万台だが、新世代化の完了により2万台増の23万台になる見込み。