東海愛知新聞バックナンバー

 3月29日【土】

衣浦岡崎線全面開通

地域の大動脈着工から47年

碧南市港本町の国道247号と岡崎市大平町の国道1号を結ぶ都市計画道路「衣浦岡崎線」(全長25.7キロ)が28日、全線開通した。未開通区間だった岡崎市中村町―正名町間と悠紀の里前―「中島町上野」交差点間の計1キロが開通したことに伴い、衣浦トンネルから東名高速道路岡崎インターチェンジまでが1本の道でつながった。

未開通区間ではこの日、それぞれ開通式典が行われた。中村町―正名町間では中村町の東海道新幹線高架近くで、交通安全祈願の神事やテープカット、通り初めウオーキングなどで“地域の大動脈”の完成を祝った。

式典を主催した六ツ美南部学区総代会長の腰山義之さん(68)は「碧南、西尾、岡崎を結ぶ主要幹線道路は沿線住民にとっては長年の悲願だった。本当にうれしい。県道岡崎碧南線をはじめとする周辺道路の渋滞解消や安全確保はもちろん、地域活性化も期待できる」と喜んだ。

衣浦岡崎線は昭和30年代に計画され、事業着手は昭和42(1967)年。47年越しで開通した道路は、中部国際空港から東名高速道路をつなぐ物流面での効果も期待されている。