東海愛知新聞バックナンバー

 3月25日【火】

被災地へ5人派遣

岡崎市 新年度も宮城・亘理町と山元町

岡崎市の内田康宏市長は24日、4月から東日本大震災被災地の宮城県亘理町と山元町に派遣する市職員を激励した。同市職員の被災地派遣は来年度で3年目。赴任前の職員は「被災者が安心して暮らせるように」とそれぞれ意気込みを語った。(竹内雅紀)

亘理町に派遣されるのは市川浩之さん(42)、寺田裕一さん(37)、三宅脩一さん(30)、中野明さん(62)。

市川さんは事務職では初めての同町派遣となる。寺田さんは建築職で妻を連れて東北で1年間暮らす。三宅さんと中野さんは土木職。中野さんは今年度に引き続き2度目の派遣で、この日の赴任前報告会は欠席した。

同町では4人とも復興まちづくり課に所属し、防災集団移転促進事業や災害公営住宅整備事業に従事する。市川さんは「地元と連携して住民の皆さんが1日でも早く安心して暮らせるように頑張ってきたい」と決意を述べた。

また、山元町へは事務職の久永啓介さん(28)が赴任する。主に全国からの派遣職員の調整業務に当たる。「情報システムを4年間担当していたので、経験を生かしたい。休日には地元のイベントにも参加して交流を図りたい」と抱負を語った。

内田市長は「被災から3年が経過したが、仮設住宅暮らしの人も多いと聞く。専門職の力を存分に発揮して、被災地の皆さんの力になってほしい。この経験は必ず財産になる」とエールを送った。