東海愛知新聞バックナンバー

 3月1日【土】

3年ぶり 観光大使復活

岡崎市 対外向けPRとイメージアップ

岡崎市は平成24年度から休止していた「観光大使おかざき」を3年ぶりに復活させる。家康公顕彰四百年記念事業や市制施行百周年を控え、岡崎市の対外向けPRやイメージアップに有効として決断。28日に開会した市議会3月定例会本会議の提案説明で内田康宏市長が言及した。(竹内雅紀)

■2人以内、今秋選考 デビュー来年1月

復活する観光大使は、グレート家康公「葵」武将隊オカザえもんとともに、岡崎のPR役として期待される。特に対外で行われる公式行事での役割が重視されるという。

運営主体は観光協会。名称変更も検討し、選考は秋に実施。対象は男女問わず2人以内。市内在住、在学、在勤が応募資格となる。デビューは平成27年1月で、年末までの1年間が任期となる見通し。

運営費は市が平成26年度一般会計当初予算案に計上した観光協会への補助金3,387万9,000円から拠出。年間運営費は観光協会の自主事業だった平成23年度(116万円)とほぼ同額になるとみられる。

観光大使は、財政難やPR方法の見直しを理由に23年度に休止が決定。昭和57(1982)年度にスタートした前身の「プリンセスおかざき」から30年続いたPR要員が途絶えた。内田市長は昨年の市議会6月定例会で、復活の検討を明言していた。

観光大使経験者の1人は「家康行列で各地の大使がいるのに岡崎だけいないのは寂しかった。復活はうれしい」と喜んでいた。