東海愛知新聞バックナンバー

 2月28日【金】

補聴器購入を助成

岡崎市 言語発達の遅れ防止へ

岡崎市は来年度から、難聴による子どもの言語発達の遅れを防ぐため、障害者手帳交付対象外の軽・中等度難聴児の補聴器購入費などを助成する。きょう28日開会する市議会3月定例会に上程する一般会計当初予算案に助成費72万円を計上している。

助成の対象は市内在住の18歳以下で、30〜70デシベルの音域の聞き取りが困難な難聴児。補聴器の購入と、補聴器のパーツ「イヤーモールド」の交換代(修理費)の3分の2を補助する。補助額は補聴器1〜2個につき、最大で3万6,000円〜7万2,000円。

助成費72万円は補聴器約20個分に相当し、予算額を上回る申請があった場合は来年度の補正予算で対応する方針。申請件数に応じて、来年度以降の助成の継続を検討するという。

申請は補聴器を購入する前に、医師の意見書と見積書、申請書を同市障がい福祉課に提出。各書類が審査され、助成が決定される。

補聴器購入の助成は今年度から豊田、名古屋、北名古屋、一宮の4市が実施しており、岡崎市は5例目。(今井亮)