東海愛知新聞バックナンバー

 11月28日【木】

加藤さん 津軽三味線日本一

岡崎市出身の立教大学1年加藤佑典さん(19)がこのほど、滋賀県草津市で開かれた「津軽三味線全国大会」の日本一の部(個人最上級部門)で初優勝を果たした。

■年齢不問の最上級部門

10年前の小学生時代に三味線を始めた加藤さんは、全国コンクールの少年部門などでは数多くの優勝経験があるが、年齢不問の最上級部門での優勝は初めて。今大会は津軽じょんがら節を演奏。各大会で優勝経験のある実力者を下して、子どものころからの夢を達成した。

「優勝が発表された瞬間はうれしさとともに、ほっとした気持ちになった。たくさんの人に応援してもらっているので、1日も早く日本一の部で優勝したいと思っていた。地道に稽古を続けてきて良かった。これからも心に響く演奏を心掛け、精進したい」とコメントを寄せている。

■浅草でプロに交じり演奏

加藤さんは大学進学後、東京・浅草にある民謡酒場でプロの演奏家に交じって演奏している。また、都内のライブハウスなどでは、バイオリンやピアノなどの洋楽器とのコラボレーションにも精力的に取り組んでいる。(竹内雅紀)