東海愛知新聞バックナンバー

 7月4日【木】

新谷英二君 日本一

岡崎市竜海中1年
お〜いお茶 新俳句大賞
「新幹線 秋を真横に 走ってる」

岡崎市竜海中学校1年の新谷英二君(12)が、伊藤園(東京都渋谷区)の「第24回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」で、最高位の文部科学大臣賞を受賞した。3日、岡崎市民会館で表彰式があり、新谷君は「初出品だったが、自信があった。今後は短歌にもチャレンジしたい」と喜んでいた。岡崎市民の同大臣賞受賞は初。(横田沙貴)

応募総数165万211句から選ばれたのは「新幹線 秋を真横に 走ってる」。昨年10月末、当時竜美丘小学校6年の新谷君が、修学旅行で京都・奈良へ向かう新幹線の窓から見えた紅葉を題材にし、帰宅後、メモに書き起こした。「スピードがすごく速くてしっかり見えなかったけど、きれいだと思った」

新谷君は小学3年生のころ、句作を始めた。高校に通う兄の朋大君(15)も句作をしており、2年前に同大賞で佳作特別賞に入賞している。

審査員は俳人の金子兜太さん、作家の阿川佐和子さんら7人(他に英語俳句が2人)。審査員からは、突っ走る新幹線を「真横に」と表現し、紅葉をバックにスピード感が感じられる、と高く評価された。

入賞作品が印刷されたお茶は、8月中旬以降に発売となる。入賞者には自身の作品が載ったパッケージの製品24本がプレゼントされる。