東海愛知新聞バックナンバー

 5月31日【金】

生活学校が全国表彰

幸田町長に報告 独自の活動評価される

幸田町生活学校(山ア寿子運営委員長)はこのほど、消費者庁の「平成25年度消費者支援功労者表彰」で消費者庁長官表彰の「ベスト消費者サポーター章」を受けた。山本さんら役員3人は30日、役場を訪れ大須賀一誠町長に受賞を報告した。(横田沙貴)

同賞は、消費者支援に関する活動を行う個人や団体を表彰。消費者活動としての貢献度や成果のほか、周囲への波及・将来性や独自性、継続性なども評価されている。全国で53の個人と団体、県内では同学校を含め2団体が受賞した。

同学校は女性の消費者団体として平成2年に開校。会員34人がレジ袋削減運動に大きく貢献し、食の安全に関する調査を実施。問題意識を強く持ち、独自の活動を展開している点が評価された。

また平成4年からは「高齢者が1人暮らしでも住みやすいまちに」と考え、高齢者の実態調査を開始。高齢者は家族と暮らしていても日中は1人きりで、家に引きこもりがちになったり、誰とも話さないまま1日が終わったりする実態が明らかになった。

そこで同学校は9年から芦谷公民館で「ふれあい生き生きサロン」をスタート。高齢者がお茶を飲みながら交流を楽しめる場を提供。この活動が町内に広がり、現在は26カ所でサロンが開かれている。

山本さんは「大変光栄。今後はさまざまな人が集まるつどいの場を提供し、人とのつながりができる活動をしたい」と報告。

大須賀町長は「高齢者と環境の問題に先進的に取り組んでくださり感謝している。今後も続けてほしい」とたたえた。