東海愛知新聞バックナンバー

 3月24日【日】

「丸岡新橋」が開通

岡崎 渋滞緩和や安全確保に期待

岡崎市丸山町と岡町を結び乙川に架かる「丸岡新橋」が23日、開通した。約150メートル西にある丸岡橋の渋滞緩和や安全性の確保を目的に建設された橋の完成を祝って、開通前に地域住民らが渡り初めを行った。(竹内雅紀)

昭和45(1970)年に完成した丸岡橋は道幅が4メートルと狭く、朝夕を中心に交通渋滞が頻繁に発生。さらに、歩道がなく付近の美川中学校に通う生徒の安全面が懸念されていた。

新橋は平成22年度に着工。道幅10メートル、片側1車線。西側には専用歩道が付いている。全長82.5メートル。主要地方道岡崎設楽線と市道美合小美線をつなぐ新設道路「市道丸岡線」(534メートル)の一部に当たる。橋梁と道路を含めた総事業費は13億円。

橋の付近は天然記念物「ゲンジボタル」の発生地。法面のブロックの上から土をかぶせて草木を復元、護岸は隙間の多い自然石を利用、夜間に車のライトが川面に届くのを防ぐため遮光性の板を設置―などの工夫が施されている。

開通式で、内田康宏市長は「新橋は丸岡橋の慢性的な渋滞の解消、子どもたちの安全な通学路の確保を考慮した。環境にも配慮しており、地域の発展にも寄与できる。末永く親しまれるような橋であってほしい」とあいさつした。

式典後、地元小中学生による親柱の除幕やテープカットがあり、地元の3世代夫婦3組を先頭にした渡り初めも行われた。