東海愛知新聞バックナンバー

 2月5日【火】
新設・岡崎市立翔南中で内覧会

環境に配慮 広々空間

4月5日開校 519人、17学級

岡崎市針崎町の日清紡針崎工場跡地に、市内20番目の公立中学校として4月5日に開校する翔南中学校の内覧会が3日、報道関係者と地元住民を対象にして開かれた。中学校の新設は平成4年の六ツ美北以来21年ぶり。(竹内雅紀)

翔南中は南中の過大規模校解消のために分離新設。校舎棟の建築工事が終わり、グラウンドの仕上げ工事に入っている。敷地面積は約3万1,582平方メートル、延べ床面積約1万887平方メートル。校舎棟は鉄筋コンクリート造り一部鉄骨4階建て。屋内運動場(体育館)は鉄筋コンクリート造り一部鉄骨2階建て、屋上にプールがある柔剣道場は鉄筋コンクリート2階建て。総事業費66億7,000万円。

校舎棟に入ってまず気付くのは「風の塔」と呼ばれる4階までの吹き抜け。夏季の猛暑対策の1つとして設けられた。また、教室は地元産の木材をふんだんに使用し、窓枠を広くして自然光を取り入れやすくした。

環境に配慮した取り組みとして屋上に太陽光パネル(20キロワット)を設置。発電した電力は教室の照明などに利用される。1階には表示装置があり、環境学習にも役立てる。このほか、2、3階部分に緑化スペースや雨水貯留タンク、中庭に当たる環境スクエアで再生木材を使用、昇降口とトイレの人感センサー、風力発電など“エコスクール”になっている。

防災倉庫を併設する柔剣道場の屋上にはプールを設置。屋上プールは市内で初めて。また、体育館の東には野外ステージとして活用できる「継承の丘」という広場がある。この日、訪れた地域住民や通学予定の生徒、児童らは「まるで会館みたい」と真新しい学び舎に目を丸くしていた。

対象となるのは岡崎学区全区と羽根、小豆坂学区の一部。生徒数は519人で、特別支援学級2学級を含む17学級でスタートする予定。