東海愛知新聞バックナンバー

 12月27日【木】

和合橋 拡幅 架け替え開通

岡崎・福岡〜下和田

岡崎市が床上浸水対策特別緊急事業として進めている占部川の改修に伴い、橋の架け替え工事が行われている。このうち福岡町と下和田町を結ぶ和合橋が26日、開通した。地域の人たちの生活を支える橋として、利用者から歓迎の声が上がっている。(大山智也)

■占部川改修事業に伴い

橋は長さ25.3メートル、幅10.2メートルで片側一車線、南側が歩道となっている。以前は車道の幅が4.25メートルと狭く、車両は交互に通る必要があった。車道は7メートルと広くなり、2台の車がすれ違うことができる。川の流れを妨げる橋脚も撤去され、増水時の安全性も考えられている。

工事中、通勤や買い物の際に迂回路を通っていた利用者からは「今まではわざわざ遠回りしていたので、ここが通れると助かります」と歓迎ムード。一方で周辺の住民からは、交通量増加による騒音や交通事故などのトラブルを心配する声もある。

橋の東側に本社を置く、太田油脂の松本好正さんは「下和田方面から通勤してくる従業員もいますので、本当にありがたい。道が広くなったことで、渋滞緩和につながると良いですね」と、リニューアルされた橋に期待を寄せている。

北側に設置した仮設橋は、来年1月に撤去する予定。橋周辺の堤防道路は、引き続き整備していく。

平成20年8月末豪雨の際、岡崎市では市内を流れる9つの河川が氾濫し、多数の住宅が浸水した。市は災害を防止するため、占部川の改修を実施。川幅の拡張や、これに伴う堤防道路の整備、橋の架け替えなどを行っている。