東海愛知新聞バックナンバー

 8月9日【木】

■蟹江選手 笑顔で凱旋

岡崎市から特別表彰
応援に感謝し「地元は温かい」

ロンドン五輪アーチェリー女子団体で銅メダルを獲得した岡崎市出身の蟹江美貴選手(23)=ミキハウス=が8日、帰国後初めて故郷の岡崎に凱旋(がいせん)した。「楽しく自分の射(う)ち方ができました。全体的には満足しています」と五輪を振り返った。(竹内雅紀)

■4年後?まだ考えてない

蟹江選手は、早川漣(24)、川中香緒里(21)両選手とともに団体戦に出場。7月29日(現地時間)の3位決定戦でロシアを破り、日本アーチェリー史上初の団体メダル、また女子で初のメダルを獲得した。

市役所を訪れた蟹江選手は、柴田紘一市長から花束と功績をたたえる表彰状を受け取り「応援ありがとうございました。市の誇りと言われてうれしいです」と1階ロビーで約250人の市民、職員らにお礼を述べた。

その後の記者会見では、「地元は温かいなと感じました。岡崎出身で良かったです」と笑顔で答えた。出発前と帰国後の注目度の差には戸惑いもあるといい、「五輪のすごさ、メダルのすごさを実感しました」と五輪メダルの重みを語った。

「私のように運動が苦手でもここまで来ることができました。同じような人たちに勇気を与えられたと思います。スポーツの楽しさやアーチェリーをもっと多くの人に知ってもらいたいです」

5日に帰国してからは多忙な毎日。「大好きなイクラを食べて、ミュージカルを見たいです」と本音も。今後は、国体やW杯ファイナル、全日本選手権と大会が続く。4年後のリオデジャネイロ五輪については「長い先のことを決めるのは苦手。今のところ考えていないです」と明言を避けた。