東海愛知新聞バックナンバー

 8月5日【日】

■“笑顔と感動”広がる

岡崎 市民主導の「夏祭り」に3万人

昨年までの五万石おどり・みこしに代わる「Okazakiみんなの夏祭り」が3日、岡崎市中心街で行われた。行政主導から市民主導になった新たな夏のイベントの沿道には3万人(主催者発表)が詰め掛けた。(竹内雅紀)

午後3時に籠田公園でステージイベントがスタート。園内の露店や遊具、体験コーナーでは大人から子どもまでが楽しんでいた。セレモニーで、白井宏幸実行委員長は「今年の夏祭りは、たくさんの人の力が合わさってできた。これまで、みんなの笑顔と感動のために頑張ってきた。ぜひ楽しんでほしい」とあいさつした。

路上では5時から「康生北」交差点〜「伝馬4丁目」交差点を交通規制。市民や参加団体らが持参したペットボトルで打ち水をし、ひと時の涼を演出した。その後、よさこい、長持ち練り込み、五万石おどり、五万石みこしが約620メートルにわたる路上の“舞台”で練習の成果を発揮した。五万石みこしの最中には、不特定多数の人が一堂に集合して行動し即解散する「フラッシュモブ」があり、マイケル・ジャクソンさんのヒット曲「スリラー」に合わせ“ゲリラダンス”を行った。

また、昨年までやぐらが設置されていた籠田公園正面入り口には、愛産大生らが製作した全長8メートル、高さ3メートルの光るゾウのオブジェが登場。7時に三菱自動車製の電気自動車「i-MiEV」から給電してライトアップされると、浴衣姿の女性や子どもたちがその美しさに見とれていた。

祭りのフィナーレはホコ天パレード。ご当地アイドルのさくらHRを先頭に、グレート家康公「葵」武将隊、150人の愛知戦国甲冑隊、和太鼓零などが練り歩いた。50代の主婦は「昨年よりも沿道の明かりが暗い気もしますが、にぎやかでいいですね。来年も楽しみです」と話していた。