東海愛知新聞バックナンバー

4月11日【水】

食肉産業展

■「岡崎おうはん」最優秀

一般来場者が味と食感支持

岡崎市福岡町の太田商店(太田直樹社長)が力を入れている、卵肉兼用で岡崎生まれの純国産地鶏「岡崎おうはん」がこのほど、東京で開かれた食肉産業展の地鶏・銘柄鶏食味コンテストで最優秀賞を獲得した。審査したのは一般来場者。同社は味や食感が支持されたことで今後の展開に弾みになると受賞を喜んでいる。(竹内雅紀)

コンテストには書類選考を通過した10種が出品。会場に来た一般来場者約500人が審査員となり試食した。調理方法は出品者以外の人が小間切れにしたもも肉を焼くだけで、銘柄は伏せて番号だけを表示。味、食感、好感度の3項目で点数をつけ、初出品の岡崎おうはんが最も合計点数が高かった。

表彰式で賞状と盾を受け取った太田商店の原祥雅専務(39)は「10種類の中で岡崎おうはんが一番歯ごたえがあり、特徴があった。ひと昔前は軟らかい肉こそがおいしいという流れだったが、歯ごたえのしっかりした肉が一般の方から高評価を得たのは自信になる。今後の励みになり、素直にうれしい」と喜びをかみしめている。

岡崎おうはんは、独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場が平成20年に開発した美しい横斑模様の地鶏。うま味と歯ごたえがあり、臭みがない。また、ジューシーで味が濃い。

これまでに岡崎市の地域産業資源に認定されたり、岡崎ビジネス大賞を受賞したりしている。