東海愛知新聞バックナンバー

 2月18日【土】

■黒大豆で「しょう油」

農商工連携で取り組み
岡崎の3社が共同開発

岡崎市に本社を置く小久井農場杉浦醸造リバーシブルが共同開発した岡崎産の黒大豆しょう油「いなひめ」への取り組みがこのほど、農林水産省と経済産業省から農商工が連携した事業計画として認定された。昨年12月に限定1500本で販売された商品は、香りが良く、甘みもあって売れ行きが好調という。(竹内雅紀)

いなひめは、タウン誌を発行するリバーシブルが中心となって行う地域活性化プロジェクト「味噌崎プロジェクト」の商品で、岡崎の農産物の見直しと新しい名産品を発信するために作られた。昨年4月のタウン誌での農業対談がきっかけとなり、3社が連携して商品を開発することになった。

黒大豆を原料とするしょう油は珍しい。小久井農場が無農薬にこだわって平畝栽培で収穫した黒大豆を、杉浦醸造がまろやかさを出すために塩度を抑えて仕上げた。リバーシブルは宣伝やPRを担当する。国から認定を受けたことで今後、専門家によるアドバイスや販路開拓などの支援が期待できるという。

200ミリリットル、480円。17日までに既に1200本が売れ、残りは300本程度。次回は9月に3000本販売する。関係者らは「これを機に岡崎の新たな魅力となるようなブランドを確立してきたい」と意欲的。今後はポン酢やドレッシングなどの開発も予定しているという。商品は岡崎、安城市の計12店舗で販売。

問い合わせは杉浦醸造(43―5500)へ。


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