東海愛知新聞バックナンバー

 11月5日【土】
岡崎 今年度の教育文化賞決まる

■個人は山田さん、柏木さん

団体は根石小PTA、心の歌制作委員会

岡崎市の教育や文化に貢献した個人と団体を顕彰する「教育文化賞」(市、市教育委員会、竜城ライオンズクラブ共催)の受賞者が決まった。個人の部は、市文化財保護審議会委員の山田伸子さん(61)=矢作町=と、市PTAコーラス連盟顧問の柏木典子さん(55)=康生通東2=の2人、団体の部では、根石小学校PTAと心の歌制作委員会が選ばれた。(竹内雅紀)

山田さんは文化財の保護と活用、歴史の研究と普及、柏木さんは音楽活動の推進、音楽文化の振興がそれぞれ評価された。また、根石小PTAは、独自の音楽会を30年以上続けていること、心の歌制作委員会は故郷を思う心の醸成を目的に「夢」3部作を制作したことが主な選定理由となった。

39回目の今回は、個人17件、団体29件の応募があった。授賞式は12日午後2時から、市総合学習センターで。式後には、自然科学研究機構生理学研究所の小泉周さんが「脳の不思議〜小中学生の視点で最先端脳科学を伝える試み」と題した講演を行う。入場無料。定員700人。問い合わせは、教育委員会学校指導課(23―6877)へ。

受賞者の主な業績は次の通り。

■山田伸子さん
昭和58(1983)年、主婦層を主な会員として「古代史を学ぶ岡崎の会」を主宰し、設立。市民の主体的な歴史学習の場を設けることで岡崎市の教育・文化の向上に大きく貢献している。専門家を招いての月2回の勉強会は28年間継続中。岡崎地方史研究会では幹事として中心的な役割を担い、「みよし灯籠」の研究は貴重な地方史資料として高い評価を得ている。県文化財保護指導委員としても歴史文化の継承に尽力している。
■柏木典子さん
昭和63年、岡崎音楽家協会の設立に寄与し、以来24年間にわたって市民にクラシック音楽を広めている。同協会主催の「子どものためのコンサート」に携わり、ミュージカルやクラシック演奏の指導や監修を行う。「楽しい音楽講座」などでは講師も務める。市内小中学校のPTAコーラス活動の推進と発展に貢献するほか、小中学校での合唱指導や敬老会への出演などの活動も精力的に行う。
■根石小学校PTA
昭和53年、「親子の触れ合いと子どもの健やかな成長を目的にした音楽会を開催しよう」というPTA独自の活動として、「音楽のつどい」がスタート。今年で34年目を迎え、学区の貴重な文化行事として地域文化活動の発展に貢献。PTA会員が自主的に企画運営をする例はほかにはない。学区の連帯感を高め、地域の触れ合いへと発展させたことは大きな成果と評価されている。
■心の歌制作委員会
平成22年に「おかざきの心」の醸成を目的として設立。市内の学校から公募した詩を基に制作した『夢受け継いで』は、教育文化賞授賞式などで披露され、好評だった。今年7月の市制施行95周年記念式では、『夢をふくらませ』も披露した。現在では3曲目『夢おどる』も完成し、踊りも制作中。「夢」3部作は小中学生から親しまれている。

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