東海愛知新聞バックナンバー

 7月14日【木】
大震災で痛感

■隣近所の絆が大切

岡崎・上大門町内会
交流の場「ふれあいサロン」発足

隣近所の住民同士で気軽に楽しいひとときを―。岡崎市大門学区の上大門町内会の住民が13日、公民館を拠点に住民が気軽に集える交流の場「ふれあいサロン」を発足させた。近所でも顔を知らない人たちが知り合うきっかけにと、民生児童委員の片岡智江さん(64)らが立ち上げた。(今井亮)

上大門町内会の世帯数は現在、同学区(11町)の中で最多の約670世帯。世代交代を境に田畑を手放す農家が増え、宅地化が進んでいる。

宅地化に伴い転居してくる人が増える中、片岡さんや主任児童委員の村松紀美さん(63)は3年前から、転居してきた人も含めて住民同士の交流の場を作りたいと考えてきた。

そんな折、3月11日に発生した東日本大震災。「隣近所の絆の大切さを改めて実感しました」(片岡さん)。町総代や町内会役員、老人クラブなどの理解を得て、「ふれあいサロン」スタートを決意した。

ふれあいサロンは上大門公民館を会場に、毎月第1水曜日の午前10時から正午まで開く。出入り自由で、出欠も取らない。参加者の声を募りながら、片岡さんら運営委員で多彩なイベントを企画していくほか、公民館1階を歓談スペースとして開放する。

初回は発足を祝うオープニングアトラクションの和太鼓演奏と健康講座があり、回覧板で発足を知った住民約30人が参加した。

ともに1歳の子どもを連れた29歳と33歳の母親2人は、初対面ながらも子育て中とあって意気投合。「同年代の子どもがいる母親の知り合いができれば良いなと思い、参加しました」と口をそろえた。


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