東海愛知新聞バックナンバー

 5月29日【日】

■科学者の卵 集まれ

岡崎げんき館で市民講座
生理研教授と岡高1年生ら

自然科学研究機構生理学研究所と岡崎市保健所共催の「せいりけん市民講座(未来の科学者大集合!復活する脳のちから)」が28日、岡崎げんき館で開かれ、多くの市民らが訪れた。

この日は2部構成。同研究所の鍋倉淳一教授(神経生理学、発達生理学)による講演と、県立岡崎高校スーパーサイエンス部の「サイエンスショー」。

第1部では、鍋倉教授が「脳はさまざまな場所で、さまざまな機能を果たしている」と説明し、脳内の「シナプス(細胞間シグナルの伝達などの神経活動)回路」を、町内会などの関係性に置き換えて分かりやすく解説。最先端の顕微鏡で判明した脳回路の変化や脳回路が復活する仕組みを紹介した。

第2部ではスーパーサイエンス部の1年生9人が、実験を通して空気の力を“証明”。空気圧による発熱、風の流れを利用して風船を浮かせる浮力、水圧と気圧の関係で空き缶をつぶす圧力実験―などを実践し、来場者の関心を集めた。

きょう29日も午後1時30分から「発達障害の理解と対応〜自閉症、ADHDを疑われたら、診断されたら」と題した、せいりけん市民講座が開かれる。(今井亮)


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