東海愛知新聞バックナンバー

 1月27日【木】

おしゃれな仏間を演出

三河仏壇振興協同組合
製造技術生かしインテリア雑貨

300年以上続く伝統的工芸品「三河仏壇」を製作する三河仏壇振興協同組合の青年部員らで作る「ソーゴン・スタイル・プロジェクト」がこのほど、仏壇製造技術を生かしたインテリア雑貨を開発した。2月1日から東京で開かれるギフトショーに出品し、「おしゃれな仏間の演出」をPRする。(竹内雅紀)

同プロジェクトは、平成21年に経済産業省の「JAPANブランド育成支援事業」に認定された。地域産品の輸出を促進し、世界に通用するブランド力の確立を目指す取り組みを支援するもので、プロジェクト名の「ソーゴン」は「荘厳華麗」に由来。リーダーの組立師都築数明さんを中心にして、伸び悩む業界に新たな仕組みを取り入れようと企画され、賛同した約20人の若手仏壇職人で組織する。

マーケティング調査を経て、昨年10月から8つの分野に分かれた専門職人が小物の製作に取り掛かった。今回披露されたのは17種類。ごみ箱、時計、写真立て、照明器具、はし入れ、USBメモリ、マージャン牌(ぱい)など多岐にわたる。彫刻、漆塗り、蒔絵(まきえ)、金箔(きんぱく)押し、錺(かざり)金具の取り付けなどの技術を生かしており、一般的なインテリア雑貨に比べてユニークな作風になっている。価格は1万9,500円〜100万円と幅広い。製作・開発費は、自己資金と補助金を合わせた約400万円。


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