東海愛知新聞バックナンバー

 1月26日【水】

死亡事故多発 市長が緊急アピール

岡崎 あらゆる方策で抑止を

岡崎市は25日、市内で昨年末から多発する交通死亡事故を受けて、「交通事故抑止緊急アピール」を宣言した。緊急アピール宣言は昨年1月26日以来、1年ぶり。(竹内雅紀)

■市交通安全推進協が総会

この日、市福祉会館で行われた市交通安全推進協議会総会で柴田紘一市長は、「昨年、愛知県は6年ぶりに交通事故死者数ワーストを脱したが、高齢者の死亡事故は依然として多発傾向にある。岡崎市内においては、今年に入って多くの方が犠牲となっており異常事態だ」とあいさつした。

総会後、柴田市長が「現在、岡崎市内では悲惨な交通死亡事故が連続発生している。重大事故の多発傾向に歯止めがかからず、予断を許さぬ状況。あらゆる方策を講じて抑止に努めなければならない。市民の皆様も交通ルールをしっかり守り、安全運転や安全行動に努めていただきたい」と宣言文を読み上げた。

岡崎署管内(岡崎市、幸田町)の昨年の交通事故死者は11人(前年比8人減)で県内ワースト2。すべて岡崎市内で発生し、65歳以上の高齢者が8人犠牲になった。また、市内では昨年12月31日から今月24日までの1カ月以内に5件の死亡事故が発生している。

神谷博幸署長は「昨年、交通事故死者は減ったが、重傷者は倍増の約100人、人身事故件数も微増した。決して良い状態とは言えない」と振り返った。

また、昨年12月31日には県内最後の犠牲者、年始には県内最初の犠牲者を出したことにも触れ、「誠に残念で不名誉。白装束をまとって乙川のほとりにたたずんでいる己の姿が思い浮かばれる」と悔しさをにじませた。

総会では、今後とも交差点関連の違反の取り締まり強化を中心に活動することを誓った。


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