東海愛知新聞バックナンバー

 11月6日【土】
岡崎市南中

開校秘話を上演

岡崎市南中学校は、あす7日に行われる文化祭で、新しい“南中劇”「南風に抱かれて―南中誕生物語」を上演する。同校は平成25年度に過大校解消のため分離することが決まっており、南中開校時の歴史にスポットを当てて、学校に寄せる地域の人たちの思いに触れてほしいと岡田豊校長と国語教師らが脚本を書いた。(岩月健)

■7日の文化祭 生徒100人携わる

南中劇は、中学校の文化祭では珍しく昭和49(1974)年度から続く本格的な演劇。演目も郷土ゆかりの本多光太郎、徳川家康の母於大の方、橋本増次郎、志賀重を主人公にしたオリジナル脚本で毎年ローテーションを組んで上演してきた。

岡田校長は「南中劇の伝統の重みと良さは今も変わらないが、初演のころとは生徒を取り巻く環境も変わっているし、学校の分離が決まった今、学校の歴史を知ることに意義があると考えた」と上演の意図を話している。

劇では、学校の敷地をめぐって南北の町民の“綱引き”があったが、開校後は学区民の協力で10数年後、学校環境緑化コンクールで日本一に輝くまでを演ずる。

キャストはもちろん、大道具・小道具、衣装、照明、音響まで希望した1〜3年生の生徒約100人の手で上演される。

連日授業後、体育館で稽古(けいこ)を続けている3年生の平岩和紘君は「第1回卒業生の青野正一老人を演じていますが、演劇の難しさを感じています。南中誕生の歴史を知り南中がもっと好きになりました。仲間と一緒に1つのことを成し遂げる楽しさと大切さを学びました」と手応えを感じている。

新・南中劇「南風に抱かれて」は7日、同校体育館で午後1時50分ごろに上演予定。


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