東海愛知新聞バックナンバー

 8月22日【日】
全国自作視聴覚教材コンクール

岡崎の2作品大臣賞

「手描き幟」「ヒメハルゼミ」

岡崎市現職研修委員会の教諭と、同市視聴覚ライブラリーが共同で制作したビデオ教材4作品が、平成22年度全国自作視聴覚教材コンクールで全国入賞を果たした。このうち、中学校部門と社会教育部門に出品した2作品は、最優秀賞の文部科学大臣賞を受賞した。(今井亮)

■ほかに2作品が入賞

文部科学大臣賞を受賞した作品は中学校部門が「甦(よみがえ)る手描き幟(のぼり)―伝統を作り出す若者たち」(11分54秒)、社会教育部門が「ヒメハルゼミ―山中八幡宮に残された生きた化石」(12分19秒)。

三河仏壇のイメージアップにつなげようと、職人技を応用した創作品を出品している幸田町の仏壇店にスポットを当てた「伝統を守る―三河仏壇の挑戦 アートマン・ジャパン」(10分35秒)は中学校部門で優秀賞を受賞。卵の生産を通じて農業の工夫と努力を訴える「しんせんでおいしいたまご作り」(12分4秒)は小学校部門で入選した。

文科大臣賞の2作品の内容は次の通り。

「甦る手描き幟―伝統を作り出す若者たち」
=岡崎市唐沢町の老舗「ワタナベ鯉のぼり」では昭和40年ごろから、機械プリントによる合成ナイロン製ののぼりの大量生産をスタート。全国でも有数の生産量を誇る。
そんな中でも、鯉のぼりと武者絵幟の手描きの技を受け継ぐ若者3人。作品の仕上がりを高めるために職人同士の話し合いを欠かさない。若い感性で伝統産業に挑戦する姿を生き生きと表現した。
「ヒメハルゼミ―山中八幡宮に残された生きた化石」
=市南東部の舞木町にある山中八幡宮を生息地とする市天然記念物のヒメハルゼミ。生息が確認されているのは県内では数カ所という貴重なこのセミは、生息条件が限られるうえに、成虫でも体長3センチに満たないため、姿を発見することが難しい。
作品では同八幡宮に生息するヒメハルゼミの生態を紹介し、地域の自然保護を訴えている。

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