東海愛知新聞バックナンバー

 7月18日【日】
岡崎・旧千万町小の跡地

有効利用へ取り組み

地元住民が委員会を組織

旧岡崎市千万町学区の住民らが、「千万町・木下(きくだし)ふるさとづくり委員会」を設立し、今年3月末に閉校した旧千万町小学校跡地の有効活用に取り組んでいる。自然に恵まれた学区住民が集う場所としての役割を失ってはいけないと、住民一体で跡地を維持管理している。(今井亮)

同委員会の役員と委員には、千万町小最後の教頭だった荻野嘉美・宮崎小学校長ら33人が名を連ねる。閉校後、校舎は管理人委託を受けた住民2人が毎日、校舎の窓を開閉。運動場は地元の老人クラブがグラウンドゴルフをしながら草取りや花壇の手入れなどを続けている。

市からは年間35万円の委託費用が給付されるが、資源回収や学区内65世帯からの徴収金で、維持管理を賄うように努めている。

17日に始まった「千万町楽校思い出づくりキャンプ」には、旧千万小の児童や宮崎保育園の園児4人、保護者ら約30人が参加。この日は炭火で焼き上げたパンを味わったり、木の太鼓を作ったりした。年度内の行事で制作した作品は、校舎内に飾っていく。

宮崎小5年生で、旧千万町小児童の荻野成生君(10)は「宮崎小で友達もできました。久しぶりに来た千万町小は懐かしいです」と話していた。


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