東海愛知新聞バックナンバー

 10月30日【金】

ガス展・北海道大物産展

恒例のイベントにぎわう
閉店を惜しむ声も
松坂屋岡崎店

松坂屋岡崎店5階大催事場で29日、恒例イベントの「ガス展」(東邦ガス主催)と「北海道大物産展」が始まった。来年1月末で閉店する同店では、ともに今回が最後の開催。初日からにぎわいを見せた一方で、閉店を惜しむ声も聞かれた。ガス展は11月3日、北海道大物産展は同10日まで。

ガス展の今年のテーマは「『食』と『家族』の明日のために」。

最新のガスコンロ、ファンヒーター、温水浴室暖房乾燥機などを展示。

今年は初めて家庭用燃料電池「エネファーム」を紹介している。都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電。発電の過程で湯を沸かし、給湯器に蓄える。環境にやさしく、省エネにもなる。

また安全装置付きのセンサーコンロでクッキング体験もでき、女性や子どもたちが順番に楽しんでいた。

母親と一緒に岡崎市天白町からやって来た30歳代の女性は「ファンヒーターを買おうと6年ぶりに訪れましたが、すごくにぎわっていますね。抽選会を楽しみにしています」と話していた。

年間を通じて最も人気がある北海道大物産展は、通常は1週間だが、今回は2週間に拡大。売り場スペースも広げた。海の幸、大地の恵みを受けた農産物、工芸品など特産物がずらりと並ぶ。食品52、工芸品8の計60店が出店(初出店は6店)している。

札幌ラーメン武蔵の「みそラーメン」、マルキタプリン本舗の「侍のプリン」、旬和食北○(きたまる)の「海鮮ネバとろ弁当」、精雪花の「生チョコシフォンロール」などの初登場の品に加えて、ウニやカニ、イクラなどをふんだんに盛った弁当、豪快なサケの解体などの実演もある。また、土産の定番でもある六花亭の「マルセイバターサンド」、石屋製菓の「白い恋人」、ロイズコンフェクトのポテトチップチョコレートなども並んでいる。

この日は、午前10時の開店から多くの買い物客であふれ、長蛇の列ができた。熱気に包まれ、従業員が汗だくになりながら対応。あまりの列の長さに「最後尾」のプラカードを掲げる場面もあった。

毎週同店に買い物に来るという同市両町の女性(81)は「何年も来ているけど、今回は特ににぎやかだね」と驚き、「ここが閉店したら行く所がなくなっちゃう。寂しいね」と閉店を惜しんだ。

同店担当者は「予想以上のお客様です。38年間のご愛顧に感謝を込めて実施していますので、ぜひお越しください」と呼びかけている。

11月3日までは食品と工芸品、4日からは食品のみの出店。タレントの田中義剛さんが経営する花畑牧場の人気商品「生キャラメル」も4日から登場する。


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