東海愛知新聞バックナンバー

 7月23日【木】

見えた!日食

天体ショーに歓声
岡崎 豊田

皆既日食が22日、国内で見られた。岡崎、豊田市内では、雲の切れ間から部分日食が観察でき、46年ぶりという天体ショーに子どもや大人が歓声を上げた。

岡崎市明大寺本町の市殿橋ギャラリー駐車場では、午前11時近くなると子ども連れが集まった。厚い雲に覆われていた空がわずかに明るくなり、薄い雲の間に部分日食が見え始めた。小学校2年生の男の子は「太陽が三日月になった。面白かった」と話した。

豊田産業文化センターとよた科学体験館では、日食観察会「部分日食を見よう」が開かれた。

親子51組151人が参加。小中学校の理科教師5人と、小学校の工作の授業を補佐するものづくりサポーター3人、同館の天体ボランティア1人がサポートした。

太陽が欠け始めると望遠鏡の太陽の像を投影した板を見たり、専用眼鏡で観察したりする子もいた。

種子島は雨模様

皆既日食を見ようと鹿児島県種子島南部にツアーで出かけた岡崎天文同好会の清水浩二代表によると、この日は、朝から雨模様の天気で、日食は見ることができなかった。午前10時30分ごろから暗くなり始め、自動反応の街灯が点灯した。ピークの11時前には周囲が暗闇になり、野鳥やセミが鳴き出したという。

前日の夜は晴れて地元の子どもたちと天体観測を楽しんだという清水さんは、「残念。でも動物たちの変化や気温の低下を体感することができてよかった」と話していた。


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