東海愛知新聞バックナンバー

 5月5日【火】

■籠田公園青空フェスタ

岡崎・鳥川町ホタルの里
10日 多彩な40店ずらり

 岡崎の中心街にある籠田公園で10日、「青空クリーエーターズフェスタ@籠田公園」が開かれる。籠田公園を市民により親しまれる公園にしようと活動する人たちが実行委員会を作り、NPO岡崎都心再生協議会と共催。約40の物品販売、食べ物・ドリンクの店が並び、創作紙芝居などの体験コーナーもある。店開きは午前10時。雨天の場合は17日に延期される。
 籠田公園は中心市街地を活性化させる市の基本計画の中に位置づけられ、2年後の再整備に向け市民の要望を聞くワークショップが開かれている。
 こうしたなか実行委員の一人、天野めぐみさんは昨年12月、NPO岡崎都心再生協議会が主催した「コミュニティ・デザインリーグ」で、籠田公園を芝生の緑で覆い、市民が芝を自主管理するための資金を生み出そう―という構想を発表し1位になった。
 デザインリーグは、持続可能な岡崎を実現する「まちづくり」提案の“コンペ”。今回のフェスタは芝生公園構想実現へのステップとして実行委が初めて企画した。出店料を出しても参加したいというショップが集まる。花や雑貨、木工品、お菓子、ガラ紡製バッグなどの店が並ぶ。10日は「母の日」に当たり、先着100人に花をプレゼント。
 天野さんは「手作り品の良さを感じてもらい、出店している人たちとの会話も楽しんでいただきたいと思います。そして、公園のあり方についても考えてもらえれば」と来場を呼びかけている。
 紙芝居を披露するのは、同市竜美南3に建築設計事務所を持つ一級建築士の大山光広さん(60)。「燕の話し」と題した15分間の物語で、初めての創作。平成10年春に大山さんの事務所軒下で、3組のツバメのつがいが繰り広げた巣作り、子育ての出来事を脚色した。
 巣を作る場所を取り合ったが、やがてヒナがかえり餌を運ぶ。しかし一匹のひなが巣から落ちて死ぬ。どうも“間引き”らしい―。
 大山さんはPTA活動の一環として、学区の竜美丘小学校で本読みと紙芝居を演じ12年目。ツバメの生態を紙芝居にしようと、10年の秋に書いた脚本を長く温めてきた。
 大山さんが事務所に併設した「アトリエ遊居房ゆいぼう」で昨年11月、本の原画展を開いた谷上典つかささん=同市宮地町在住=が脚本に共感、約5カ月かけて絵を仕上げた。
 大山さんは当日、子どもたちに配るお菓子を持ち込みボランティア公演する。「脚本の表現がやや硬いので、会場で子どもさんが多ければ易しくするつもりです」と話した。



<<インデックスへ  | <<前日のニュースへ

HOME