東海愛知新聞バックナンバー

 1月29日【木】

男川浄水場の更新提案

岡崎市が「水道ビジョン案」
市民から意見を募集

岡崎市は、水道事業の充実をはかる「水道ビジョン」案に対する市民の意見を、2月2日から3月2日まで募集。ビジョンは今年度末までに策定する。同案では水道事業でかかえる課題に対応した施策として、使用開始から43年が経過した男川浄水場の更新を提案している。

同浄水場の給水地域は市中央部、東部、南部の一部にまたがり、市内14万3,312世帯のうち45%をまかなう。市内4浄水場のうち、六供浄水場に次いで古く、老朽化による耐震不足も懸念されることから、同案では基幹浄水場として更新建設の必要性を挙げている。

市水道局が提案する「新男川浄水場」の概要によると、建設費用は現浄水場の撤去費用を含めて約240億円。建設費用に充てるため、一般会計からの出資金(準備金)として4年前から毎年、5億円から9億円を積み立てている。

1日当たりの給水能力は現在の6万3,000トンから8万トンに向上する見込み。ろ過方式は現在の「急速ろ過方式」から、繊維やセラミック製の極細パイプに水を通してろ過する「膜ろ過方式」に切り替える。

建設候補地は河川の水を一時的に貯水する調整池のために取得した現浄水場の隣接地を仮定し、広さは約5万6,000平方メートル。平成29年の供用開始としている。

建設にあたっては、学識経験者や専門家による経営委員会を設立。寄せられた意見を踏まえて、同浄水場の移転または建て替え、予算規模などの課題について検討していくという。

水道ビジョン案は、市役所東庁舎2階の市政情報コーナーや同局総務課で閲覧できるほか、市のホームページでも公開することにしている。


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