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東海愛知新聞

浜名湖クォーターマラソン

30回すべてに出場

岡崎の下林さんに「感謝状」
80歳になっても現役で

岡崎市中町の下林則夫さん(60)が、先月8日に静岡県新居町で開かれた浜名湖クォーターマラソン(静岡新聞社など主催)で「感謝状」を贈られた。同市欠町の東公園で、毎日欠かさず練習を続けている下林さんは、今回で30回になった同大会のすべてに出場。同大会は今回で終わったが、「80歳になっても走り続けたい」と張り切っている。

会社で体力テスト

下林さんがマラソンを始めたのは、会社の体力テストがきっかけ。結婚してすぐの27歳のとき、体力テストを受け、27人中7位 の結果だった。

トップは40歳代の同僚。「どうして1位になれたのだろう」と疑問に思った下林さんが聞くと、マラソンをしていることが分かった。1カ月後にもう一度、体力テストがあることを知り、自宅近くの学校グラウンドでマラソンの練習を始めた。目標にしていた体力テストで1位になった下林さんは、安城市や一色町な どで開かれたマラソン大会に出場。マラソンの魅力に取り付かれた。

脱水症状でピンチ

浜名湖クォーターマラソンに出場するようになった下林さんだが、一度だけ完走することができなかった。記録にこだわっていた下林さんは、給水を取らずに走り続け、ゴール目前で脱水状態になった。近くの民家でじゃ口を見つけ、水を飲んだ。腹いっぱい水を飲んだため、動けなくなってしまった。

「それ以来、早めに水分を補給するよう気をつけています」と笑う。

「やめられません」

毎日、自宅近くの東公園周辺で練習する。平日は会社勤めが終わってから、休みの日には距離を延ばし山道も走る。この30年近く、雨の日も雪の日も走り続け、体調の悪い日以外は欠かしたことがない。「顔見知りも多く、やめるにやめられません」

これまでホノルルマラソンに5回出場したほか、長野の冬季オリンピックを記念した大会などに参加。九州・宮崎のマラソン大会では、新婚旅行で通った同じ道をランナーとして走ったこともある。

今年2月に東京マラソンにも応募したが、惜しくも抽選に漏れた。

「マラソンはゴールしたときの達成感が魅力。出場することに意義がある」という。

招待選手のサイン

今年の浜名湖クォーターマラソンは「最後の大会なので、30年間の体験を思い出しながら、ゆっくり楽しみました」と話す。「感謝状」には、元オリンピック選手の中山竹通さん、伊藤国光さんら招待選手6人のサインが添えられていた。

下林さんは昨年秋、岡崎市で新年に開催される駅伝大会に出場するため、同好の仲間7人で「東公園クラブ」を結成。再び目標をめざして練習の日々が続く。

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