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東海愛知新聞

いじめ撲滅は自分たちで

岡崎市岩津小6年1組が
「相談所」を開設
みまわり・ふれあい隊も活動

 いじめ対策で政府の教育再生会議が対応策を打ち出したが、岡崎市岩津小学校6年1組の児童が自分たちの力でいじめをなくそうと、「いじめ相談所」を開設、全校児童に困ったら相談に来てと呼びかけている。また、クラス全員が“隊員”の「校内みまわり隊」と、「ふれあい隊」もつくり活動を始めた。
 児童らは以前から、卒業学年として学校のために何か役立つことをしたいと話し合っていた。度重なるいじめ自殺の報道を見聞きし、「いじめのない学校にしよう」をテーマに話し合い、いじめ相談所の開設、校内みまわり隊とふれあい隊の結成を決めた。
 11月末、相談所開設のチラシを全校児童に配ったほか、校内8カ所にもポスターをはり出した。同時に、いじめに関するアンケートをとった。チラシには、「今、悪口をいわれている人、いやがらせをされている人、ぜひ6の1いじめ相談所に来て相談してください」と書き、「ふざけ半分でくるのは、ぜったいにやめてください」と、守ってほしいことも書いた。
 今月6日の水曜日が第1回の相談日だったが、相談に来た児童はいなかった。しかし、未集計ながらアンケートにはいじめられていると答えた子もおり、相談所へ来てほしいと呼びかけている。
 校内みまわり隊は4日、2時間目と3時間目の間の20分放課と昼の休みに2人1組で見回り、様子を観察。いじめの兆候として持ち物などが隠されることもあるため、注意をしている。
 ふれあい隊は、児童間のコミュニケーションがいじめ防止に役立つとして、体育館でだれでも参加できるイベントを計画中だ。
 担任の近藤浩之教諭は「子どもたちの気持を大切にしてやりたい。微妙な問題もあり、気を付けている」と話している。
 6年2組では、心のふれあいはあいさつからと毎朝校門に立ち、登校する児童に声をかけている。
 同校は9月29日、文科省指定の研究校としてコミュニケーション能力を高める「心の通い合う学級づくり」をテーマに研究発表を行った。
 安藤眞好校長は「週1回のふれあいタイムで相互理解の活動を取り入れて助け合い、協力し合う学級づくりをめざしてきたことが実を結んできたと思う」と児童たちの活動を喜んでいる。

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