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東海愛知新聞

技能士国家資格続々と誕生

2・3年生39人 高い合格率
最難関「仕上げ」60%超    岡崎工高 機械科

 県立岡崎工業高校機械科の2、3年生39人が、機械加工(旋盤、フライス、マシニングセンタ)と、仕上げ(機械組立仕上げ作業)の技能士国家資格を取得した。同校がこれらの受験に取り組み始めて5年。実技試験を伴うだけに、いずれの資格も高校生には取得困難というなかで、同校は年々、合格率が右肩上がりとなっている。
 同校によると、4つの資格すべてを含めた今年の校内の合格率は、昨年を23.6上回る88.6%。受験する生徒が最も多い「旋盤」は90%、「フライス」と「マシニングセンタ」は受験した全員が合格した。教諭らが「最も高度な技術」と言う「仕上げ」は、今年から受験対象に加えたが、60%を超えた。
 熟練した団塊世代の技術者を来年から退職で失っていくこの地方の製造業の企業も、同校の国家資格取得への挑戦に関心を寄せている。
 合格した生徒たちの目標もさまざま。3年生の萩元拓真君(17)、丸山広大君(17)、小高竜太君(18)はそれぞれ「工場のライン管理」「オートマチックトランスミッションの製作」「技術開発」と話す。
 鈴木拓真君(16)、溝上裕也君(16)、井上雅博君(17)は2年生で、「旋盤」や「仕上げ」に合格した。将来について「大手製作所に入れたら」「ライン生産ロボットを造れたら」「体で覚えた技術を磨きたい」と、早くもイメージを描いている。
 機械科主任の加藤良和教諭は「コンピューター制御が増えた製造業界だが、その元を作るのはやはり『勘・コツ』を持つ職人の手作業。より高度な技術者の育成は欠かせない」と力を込めている。

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