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東海愛知新聞

歯科医療の全国学会

口腔健康フェアも開催   岡崎で24日から

「第15回日本有病者歯科医療学会」(総会長・山田祐敬岡崎市民病院歯科口腔外科統括部長)の総会と市民参加型の口腔健康フェア「市民公開講座と口腔健康相談in岡崎」が24日から26日までの3日間、岡崎市高隆寺町の岡崎中央総合公園(総合体育館、武道館など)で開かれる。岡崎市民病院歯科口腔外科主催、日本病院歯科口腔外科協議会が共催。
 今回のテーマは「普あまねく、より安全で良質な歯科医療の提供をともに考える学会」で、全国から歯科医師、歯科衛生士、看護士など約500人の参加が見込まれている。同学会が岡崎で開かれるのは初めて。
 同学会は、超高齢化社会の到来で、今後有病率の増加や多極化が進むことから、医療の安全と質の確保を目指して、歯科医師間の相互交流や技術・知識の向上、連携医療の推進などを図るため、平成3年から開催している。
 学会初日の24日は、理事会、評議員会、一般講演、総会に続いて、午後6時から岡崎ニューグランドホテルで懇親会が行われる。
 2日目の25日は、「先端医療」井村裕夫氏(先端医療振興財団理事長・元京都大学総長)と「国際化と日本」明石康氏(元国連事務次長)の特別講演のほか、「日本と国際貢献・JICA活動」をテーマにしたシンポジウムが開かれる。講師には池田憲昭(セネガル勤務、国立国際医療センター)長尾徹(スリランカ勤務、岡崎市民病院)半田祐二朗(コロンボ勤務、JICA/国際協力機構)の各氏が予定されている。
 最終日の26日には、「地球環境と微生物―窒素の功罪」井口泰泉氏(自然科学研究機構教授)、「少子高齢化にせまる《老いの風景》」渡辺哲雄氏(日本福祉大学)の教育講演がある。
 また、シンポジウムは「連携医療の更なる推進に向けて」がテーマで、出席者は小出義信(岡崎市医師会)浅井章、和田昭(同歯科医師会)田村達夫(同薬剤師会)宮澤孝彦(同保健所)の五氏。もう一つは「臨床研修必修化と歯科医療―教育・研修の展望」がテーマで、座長は下郷和雄氏(愛知学院大学歯学部教授)吉澤信夫氏(山形大学医学部名誉教授)、基調講演は金子譲氏(東京歯科大学学長)が行う。
 一方、口腔健康フェアでは、口腔健康相談や口臭相談、口腔がん検診、歯磨き指導とフッ素塗布、睡眠時無呼吸症候群、口腔の健康と脱タバコなどの各コーナーが設けられ、専門の医師が対応する。このほか、岡崎市竜南中学校の生徒が、歯についての研究発表や討論なども行う。
 今回の学会について山田総会長は「これからはチーム医療がキーワードになると思うので、患者中心の連携医療や協力医療の在り方を、多職種間で徹底討論していただきたい」と話している。

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