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東海愛知新聞

岡崎

財団理事長から表彰状

“家康”作文コンクール

岡崎市内の小中学生から募った徳川家康についての作文コンクール、第二回「徳川記念財団コンクールin岡崎」の表彰式がこのほど、同市中町の丸石醸造・長誉館で行われ、最優秀賞(徳川賞)の大門小5年、高原嘉祥君ら受賞者18人(2人欠席)が徳川記念財団理事長・徳川恒孝氏から表彰状を受けた。
 高原君は「受け継がれる願いと夢」と題し、家康の旗印「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」について調べたことを書いた。
 旗印は仏に平和を願う家康の「志」であり、家康の先祖が平和を願い、同じ旗印を使っていたことを知った。家康は先祖の思いを受け継いで戦のない江戸時代の基礎を作った。自分も平和が続くように努力し、子孫にもその思いを伝える、と締めくくった。
 高原君は夏休みに1カ月をかけて作文を書いた。「書き上げて『できたぁー』と思った。担任の先生から1等賞だと聞いて『夢じゃないの? うっそー』と思ったけど、クラスの子にほっぺたをつねられたら痛かった。本当でした」と喜びを話した。
 表彰式の後、徳川恒孝氏が「家康公の平和思想」の演題で講演(要旨別記)。さらに交流勉強会「おかざき塾」例会の公開学習会として、作文を書いた児童生徒、保護者らと徳川氏が話し合った。交流会では、参加者が入れ替わり立ち替わり徳川氏と記念写真を撮った。
 作文コンクールは「家康公の平和思想を世界へ向けて発信しよう」が課題。39校から491点の応募があった。

 最優秀賞の高原嘉祥君と優秀賞の広幡小1年・竹内健太郎君、大樹寺小6年・須見春奈さん、愛教大附属岡崎中3年・中根可奈子さんの作文を後日、東海愛知新聞に掲載します。
 《徳川恒孝氏の講演要旨》平和な江戸時代は265年続いた。幕府を開いたとき1,200万人だった日本の人口は、江戸末期には3,300万人に増えていた。これだけの長い間、戦争がなく文化を発展させた1つの政府は世界史のなかで無い。
 だが、気持ちだけでは平和は続かない。具体的な政策があったからだ。家康が最初にしたのは[1]本の出版[2]本を読むための教育[3]儒教の学問体系組み入れ[4]礼儀作法の重視―だった。二代将軍から[1]公平な裁判(罪刑法定主義)[2]治安の維持[3]生活の質の向上(河川改修・自然保護、年貢軽減など)―に努めた。

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