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東海愛知新聞

姉歯事務所

岡崎のホテル2棟関与

市が構造計算書を再調査

 自治体に提出する建築確認のための書類に、偽造した構造計算書を提出していた千葉県市川市の姉歯あねは建築設計事務所が、岡崎市内の2件のホテル建設にもかかわっていることが21日、千葉県からの連絡で分かった。
 マンションなどの耐震強度の偽装問題で千葉県が姉歯事務所を調査した際、愛知県内でも九つの設計に関与していたことを確認。いずれも姉歯事務所が構造計算書を作成している。
 市内の2棟は、平成12年と14年に完成したビジネスホテルで、10階建て延べ1,800平方メートルと9階建て1,050平方メートル。2棟とも元請けは平成建設(東京)で、書類は同社名義で提出されているため、市が交付した建築基準法第6条1項の確認済証に姉歯事務所の名前はない。
 人口25万人以上の都市は特定行政庁となり、確認審査は自治体か認定業者が行うよう定められている。市は審査書の内容に問題がないとして確認済証を交付したが、今回の問題を受け、ホテル2棟について再度調査することを決めた。
 確認済証には構造計算書も含まれているが、完成したビルは確認済証を処分してしまうことから、複本を借りて偽造か否かを確認する。
 積載加重など法律に基づく数値を入力して建物の節点の負荷を導く応力計算と、柱や梁はりの部材算定を行い、その数字に偽りがないかを調べる。
 同市では「県下で関係するすべてがホテルなので、ほかと歩調を合わせていきたい。計算は一週間くらいで出したい」と話している。

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