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東海愛知新聞

岡崎出身の俳優 楠見彰太郎さん

人なつっこい巡査役

「純情きらり」に出演

岡崎ロケが終了したNHK連続テレビ小説「純情きらり」。出演者の中で、ただ一人の岡崎市出身の俳優、楠見彰太郎(本名・原徹)さん(46)は巡査役で17、19日の撮影に臨んだ。19日の撮影後、意欲を語ってくれた楠見さんは「堅いイメージの役柄上、怒ったりもしますが、人なつっこいお巡りさんを心掛けています」と意気込んだ。
 物語の舞台が岡崎になると知った時、楠見さんが即座に思ったのは「ぜひ出たい」。生まれ育った地元だけに力が入った一方、幼少の頃とは様変わりした駅周辺や中心市街地の活力のなさも気になっていたという。「自分が出演することで、『岡崎』が活気づくきっかけになれば」と楠見さん。
 他の出演者にはない地元ならではの強みを生かし、岡崎署の交番巡査(昭和12年当時)役では「どこかほのぼのした岡崎っ子の『におい』を出したかった」と語る。他の出演者がセリフで苦労する三河弁も「やはり『〜だら』のニュアンスが難しいようです」と苦笑い。
 撮影現場は「とにかく楽しくてしようがない。(自分は)根っからの現場人間」と言い切る。理由は出演者、スタッフと親しくなれること。岡崎ロケで初対面した主人公・桜子役の宮崎あおいさんとも、宮崎さんが出演した映画などについて会話を交わしたという。
 今後の撮影について、楠見さんは「出演させていただけるなら、どれだけでも出たい」と意欲を見せ「ドラマから岡崎の良さを再発見してもらえたら」と市民にPRしている。楠見さんは来月から東京でのスタジオロケに臨む。
 楠見さんは愛教大附属岡崎小、同中学校卒業。高校卒業後に俳優を目指して上京、現在は神奈川県横浜市に在住し、東京の芸能プロダクションに所属している。1年半ほど前から月2回、プロダクションが業務提携している名古屋市のモデル事務所の演技レッスン指導に足を運ぶたび、帰省している。
 また、楠見さんの祖父は「平民新聞」「新三河」「岡崎朝報」(いずれも廃刊)の記者で、岡崎市史にも登場する故・原霞外。霞外は演芸にも造詣ぞうけいが深かったことで知られ、俳優を目指したのも「やはり『血』ですね」。

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