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東海愛知新聞

岡崎で果樹の鳥獣害対策

県内の生産者対象に研修会

岡崎市美合町の県立農業大学校で12日、県果樹振興会に登録する県内の果樹生産者を対象にした研修会「果樹の鳥獣害対策」が開かれた。
 毎年、農家の要望を反映したテーマで開かれる農業者生涯教育研修会で、同大学校と同振興会の共催。ブドウ栽培で知られる駒立地区がある岡崎市と、イチゴや柿などを栽培する幸田町の山間部でも毎年、サルやイノシシ、ハクビシンによる作物被害が深刻な問題という。
 県内では昨年の農作物の被害総額4億5千万円のうち、約半分がサルなど鳥獣による果樹の被害ともいわれている。
 この日は、岡崎市果樹振興会、あいち三河農協果樹協議会(幸田)、西尾市梨業組合など、県内各地の約120人が参加した。講師は三重県科学技術振興センター研究員の市ノ木山浩道さんと、埼玉県秩父農林振興センターの新井一仁さん。
 研修会では、市ノ木山さんは三重県内のカンキツ園であったヒヨドリ被害の調査内容を、新井さんは1カ月間にわたって調査したハクビシンの行動パターンなどを、それぞれ報告した。
 また、欧州で牧羊犬として活躍している中型犬「ボーダーコリー」を使った被害対策や、ハクビシンの習性などを利用した回避法なども紹介された。

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