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この勉強会は、「森の問題は街の問題」という意識に立ってNPO法人アースワーカーエナジーが2009年から開始した「天使の森」プロジェクトの一貫として、月に1度開催する建築家と共に家づくりについて考える勉強会。講師のお話を聞くだけではなく、意見交換などを通して建築家を身近に感じてもらうとともに、双方にとって家づくりに対する意識を高める機会となります。


第24回
2013年
10月23日(水)

浅井裕雄

有限会社裕建築計画

放送再生
講師の浅井 裕雄さんは愛知県生まれ。子どものころ
から図工やプラモデルなど、ものを作ることが好き
だった。大学で国宝の待庵(たいあん、千利休作)
の原寸模型制作に携わり、古い建築にも興味を
持つようになった。いわゆる “スローな”視点を
大切にし、設計においてはプロポーションが重要と話す。
勉強会では、30歳の頃、友人と行ったインド旅行の帰り、成田空港からの
電車の車窓から見た風景に衝撃を受け「いい建築を作ろう」と思った。
インドの建築で使われているような伝統的な建築素材、例えばレンガなど
を使っていきたい。日本では意外に価格が高いが、簡単に手に入り家主
でも竣工後の補修をしやすく、年月を経て味わいが出てくるのがいい。
作品例としてリフォーム、リノベーションの例を紹介。古いものと新しいものを
バランスよく配することが大切。十分な予算がない場合には、思い切って
古い部分を沢山残してそれを楽しむような考え方をするようにしている。
また、新築の作品事例では、街や周囲との関係から、家の魅力を街に開いていく
工夫について話された。
交流会では、現在、日本には数百万戸の空き家がある。素晴らしい建築で
あっても経年のなかで、使い勝手が悪くなってしまう場合もある。古い建築の
良い所を残しつつ、使いやすくする提案をすることこそ、これからの建築家に
求められている等、リフォームやリノベーションについて話された。
第23回
2013年
9月25日(水)

竹中アシュ

竹中設計事務所アシュ

放送再生
講師の竹中 アシュさんは石川生まれ、名古屋育ち。
幼少の頃石川県の海辺の砂浜で、大工をしていた
祖父が日よけを作ってくれて、それに感動したのが
建築的な原初体験。幸運にも推薦入学で合格した
学科が建築学科で、大学生活を通して建築を意識
し始め、建築家を目指すようになったと話す。
勉強会では、生い立ちに始まり、建築家として独立するまでの
試行錯誤の様子を話された。
日本の社会がバブル経済崩壊に揺れる中、人との出会いや仕事に
翻弄されつつ、建築家として独立することを決意。住宅設計を
依頼されるほとんどが低予算だが、陽射しの入り方や風の流れを
意識し、建築素材の地産地消を念頭に、施主の要望を実現する
ためにあれこれ工夫していると話された。
交流会では、素材の選び方について質問に応え、一番重要なのは床、
そして手や足が直接触るところ、天井や壁はその次と考えている。
永く家を使おうと思ったら無垢の素材を使うのが良い。
また、これからの抱負として、永く使える家=「無理のない家」を
設計していきたいと話された。
セミナー終了後、参加者から「竹中さんの生き方に共感を覚えました」
などの意見をいただきました。
第22回
2013年
8月28日(水)

塩田有紀

塩田有紀建築設計事務所

放送再生
講師の塩田 有紀さんは東京生まれ。今思えば幼い
頃のりかちゃん人形遊びではままごとよりも家
づくりに時間をかけていた。高校生の頃に
「建築をやったらおもしろい大人になれる」と思い、
幸い理科系の勉強が得意だったので建築を学んだ。
住宅の設計では家での生活が楽しくなるような家を
作りたいと話す。
勉強会では、4つの作品例を紹介。共通して言えることは先入観を
持たないこと。施主にあったテーマを見つけること。週末に打合せに
なることが多く、自分にとっては仕事だけれど、お施主様にとっては休日。
「いい休日だったなぁ」と思っていただけるような打合せにしたい。
施主にあったテーマが見つかるとしっくりくる住宅ができる。
事例ごとにスライドや模型を使って、そうした視点から施主の要望や
工夫した点について話された。
交流会では、安藤忠雄氏の番匠邸に住んだ感想を聞かれ、冬は室内でも
とにかく寒い。週末だけの使用だったけれど必ず風をひいていたように思う。
当時3歳くらいだった子供とは「おそとの家」と呼んでいた。しかし、
築後30年という時間の経過を感じない建築としての存在感に圧倒された。
また、外と内と分けて考えがちな建築の形式を、外と内を何層かに分けて
段階的に空間を捉えるような感覚を得られたことは建築家の1人として
良い経験だったと話された。また、これから始める自宅の設計では、
建築としての存在感と居住性を併せ持つ家にしていきたいと抱負を語られた。
第21回
2013年
7月25日(木)

中根辰雄

小原木材株式会社

放送再生
講師の中根辰雄さんは岡崎生まれ。
地元金融機関に勤務し、支店長、ローンプラザ長を
歴任。現在はその経験を活かして、工務店で住宅
建設について資金調達のアドバイスをしていると話す。
勉強会では、固定金利や変動金利などローンの
基本を押さえながら、返済率の問題など賢い
ローンの利用の仕方について話された。
それに加え、消費税の増税が気になる中、政府が出している経過措置に
ついても紹介。また、金融機関の選び方など、もと銀行員幹部ならではの
話題も聞かれた。
交流会では、ローンの利率などについて、銀行による特色や借り換え
について話された。
第20回
2013年
6月20日(木)

丹羽哲矢

一級建築士事務所 clublab.

放送再生
講師の丹羽 哲矢さんは名古屋市生まれ。小さい
ころから絵を描いたり工作したりするのが好きで、
中学生の時、丹下健三氏設計の代々木の体育館を
知り、建築家を意識するようになった。住宅以外
にも病院やオフィスビルの設計をしているが、
大きさや用途が違ってもその空間の中で人が
どういう気持ちで過ごすかを考えて設計していると話す。
勉強会では、3つの住宅の設計事例を紹介。最近、社会的には家を作るという
感覚が減り、選ぶモノという感覚が広がっているように感じる。家づくりでは
生活に対するこだわりや建築が人に与える影響などを考慮する必要がある。
設計に当たって、施主の暮らし方や生き方について、模型などを使った対話の
中から、施主が言葉に表せないところまで感じ取ることを大切にしていると話された。
交流会では、施主が「参加して自分が作った」という感覚が生まれないと、
他人事になってしまい良い建築にはならない。また、1つの部屋で夏も冬も快適という
よりは、1軒の中に涼しい部屋、暖かい部屋を組み込んで使い分けるのも1つとの
解決策。永い年月使うために、トイレやキッチンなど生活に最小限必要な場所は
段差がないようにしている。自分に依頼してもらえるなら、最初に予算と要望を
はっきり提示して欲しい。要望だけを伝えられるとどうしても費用を抑えることが
難しくなる。など、具体的に話された。
第19回
2013年
5月23日(木)

濱田 修

濱田建築事務所

放送再生
講師の濱田修さんは名古屋市生まれ。大学卒業後、
父親が経営する濱田建築事務所に入社したことを
きっかけに設計の仕事を始め、やがて本を通して
宮脇 檀氏に私淑し、住宅設計においては施主が
どんな生活を希望しているのかを
最も大切にしていると話す。
勉強会では、最近建てた事務所兼自宅やリフォームの案件を例に、
費用のことをおりまぜながら紹介。家族の中のコミュニケーションや
心のつながりが深まるような設計の工夫について話された。
交流会では、家の良し悪しは広さには関係ない。そこに暮らす家族が楽しく
暮らせることが大切。面積が小さくても良い家はできる。それを実現するために、
施主の方たちには、家の色形よりも「どんな暮らし方をしたいのか」を大切に
考えて欲しい。実際に家を建てるときは、最終的に用意できるお金のうち、
15%〜20%くらいは「幸せ予備費」として控えておいて、残った費用で
家を建てると考えておけば、楽しく暮らせる家づくりができると話された。
第18回
2013年
4月24日(水)

宮崎晋一

空間設計aun

放送再生
講師の宮崎晋一さんは名古屋市生まれ。父親が
大工だったので建設現場の雰囲気には子どもの
ころから慣れていたが、大学の建築学科を卒業し、
インテリアの仕事などを経験した後、
設計事務所に勤務。建築家になろうと
決意したのは30代の半ばだった。お客さんの
気持ちを忘れず、自然と寄り添い、楽しく暮らせる家づくりをしたいと話す。
勉強会では、まずは独立して設計事務所を構える前、北欧から地中海地方まで
建築を見て回った旅の話。そして、設計した事例を中心に、街路樹の季節の
変化など敷地周辺の魅力を生活の中で楽しむための設計の工夫や、職人さんの
こだわりなど、暮らしを豊かにするための工夫について話された。
今回は参加者が少なかったものの、むしろそのおかげで、交流会は、
和気あいあいとした雰囲気となりました。参加者からは、ハウスメーカーの
営業マンの話から聞いたこと、他のセミナーで教わったことなどを例に質問が
出され、土地探しや家づくりの話が盛り上がりました。
第17回
2013年
3月27日(水)
藤尾 篤

株式会社
藤尾建築構造設計事務所

放送再生
講師の藤尾 篤さんは名古屋市生まれ。高校生の頃に
TVニュースで見た北海道の地震のニュースで、
津波被害にあった島で2軒だけ残った住宅に
衝撃を受け、丈夫な家を作れるようになりたいと
思い建築家を目指した。骨格が美しくなければ、
最終物も美しくはならないと話す。
勉強会では、住宅で主に用いられる木造在来軸組構法を
中心に話された。建築基準法で定めているのは、
吹抜けなどがない2階建ての住宅を前提としている。吹抜け部分を作るときは、
どのように壁などを配置すればよいか具体的に説明。話が堅くなりすぎないよう、
花や有名女優の話を交えて構造とデザインの関係を紹介され、楽しく学ぶことができた。
交流会では、参加者から自宅の耐震改修工事について質問が出され、
ホワイトボードに図示しながら解説し、南側に大きな開口部を持つ住宅の解放感を
残しつつ、耐震性を高める工夫について話された。
第16回
2013年
2月19日(火)
中渡瀬拡司

CO2WORKS
一級建築士事務所

放送再生
講師の中渡瀬さんは静岡生まれ。
中学生のときに、部屋の掃除が好きで、
模様替えによって部屋の雰囲気が劇的に
変わるのが楽しく、建築に興味を持ち始めた。
事務所名に「CO2」とあるのは、
お客様と話すとCO2(二酸化炭素)が出る。
お客様の要望を実現するには、CO2を沢山出して、
良く理解し合うことが大切だと話す。
勉強会では、普段から心がけていることとして、読書や食事、旅行などと設計との関係に
ついて話された。また、設計の軸となる考えを「寄り添う建築」として、「人」に対して
寄り添う5つの寄り添う要素「人」「モノ」「環境」「街」「出来事」を上げて、それぞれに
ついて設計のヒントとなる海外・国内の写真と、建築作品の事例について紹介された。
交流会では、建築を作品と呼ぶのは少し抵抗を感じる。デザインはお客様の要望を
実現することであって、芸術とは違う。自分にとっては形を表現することではなく、
要望を情報として整理し、建築として「構築すること」が建築家の役割と考えている
と話された。
第15回
2013年
1月18日(金)
島崎義治

島崎義治建築設計事務所

放送再生
講師の島崎さんは大阪生まれ。
家づくりは家族との関係、地域や風土との
関係を発見すること、そしてクライアントとの
対話から要望の奥にある思いを捉えて、
あるべき空間を作るのが建築家の役割と話す。
勉強会では、家づくりは間取りを考えることに
終始するのではなく、物語をつくること。そのために、伝統や習慣からくる思い込みを
取除くようにしている。また、千利休の七則を引き合いに、建築設計の奥深さに
ついて話された。
交流会で質問に応えて、住宅の寿命は技術的なことよりもむしろ情緒的な側面に
よって左右する。いくら丈夫な家を作っても愛されない空間でなければ誰も受け継いで
使い続けない。また、最善の設計をするには、永い年月に亘る暮らしから出てくる要望を
受け入れる余地を持つことが大切だ。例えば、衣服であれば仕立てた時に体に
ぴったりの方が良いが、少しゆったりとしていた方が建築には良いと話された。
第14回
2012年
12月19日(木)
大鹿 智哉、原 祥子

藤川原設計

放送再生
講師の大鹿さんは埼玉生まれ、モノづくりが
好きで得意の理数系の学科を活かして建築家に
なろうと考えた。原さんは名古屋生まれ、
現在所属する藤川原設計は父の事務所で、
小さい頃から模型づくりや家づくりを身近に
感じていた。建築設計にあたっては2人で
議論しながらお互いのこだわりを活かすようにしていると話す。
勉強会では最近竣工した2世帯住宅を中心に家づくりについて考え方やプロセスに
ついて講演。病院や学校・幼稚園などこれまでの経験から、建築において「ひとが集う」
ところという視点を中心に、いくつかの可能性の中から新しい価値を発見し提案したい。
そのために、模型を早い段階から作成し、自分たちが一旦良いと思った案であっても、
最終的な形になるまでは自問しつづけると話された。
交流会では、家づくりは皆さんが思っているほど特殊なものではなく意外に簡単なもの。
建築家はプロとして多くのアイデアや解決策を持っているので、自分の思いや考えを伝えて
良い家づくりに活かして欲しいと話された。
第13回
2012年
11月21日(水)
大島 浩

Open it!

放送再生
講師の大嶋さんは名古屋市生まれ、
絵を描いたり、ものを作るのが好きで、
高校生の頃には建築家で
独立しようと思っていた。
奇抜ではなく普通であって普通ではない建築デザイン
をするために、こだわりを大切にしていると話す。
講演では部屋の家具配置で斜めの導線を活かしたり、
天井を工夫することで広がりを感じる空間ができることや、照明計画などに
ついてホワイトボードに話のポイントを分かりやすく図解しながら話された。
質問に応えて、コストを意識した予算配分のメリハリのつけ方を話され、
他にもLED照明や床暖房など具体的な話に参加者の方々も
一生懸命メモを取っていました。


第12回
2012年
10月24日(水)
中島弘人

中島プランニング

放送再生
講師の中島さんは岐阜県生まれ。
大学時代に美術を専攻しており、色への関心が強い。
設計にあたっては温かみがあって
家族で楽しく過ごせる ことを大切にしていると話す。
講演では、施主の夢を実現、具現化することが
建築家の1つの役割とし、模型などを使いながら、
シンプルでモダンなデザインを中心にコストを抑えながらも快適で、
メンテナンスが少なくて済むような家づくりについて話された。
交流会では、人口減少していく社会において、 既に800万戸の空き家がある。
それらをもっと活用するためにも建築家の活躍が期待される等の
減築やシェアハウスの提案など、市場の可能性について様々な意見がでました。
第11回
2012年
9月20日(木)
蛭川昭彦

H建築スタジオ

放送再生
講師の蛭川さんは三重県生まれ。大学卒業後SE
(システムエンジニア)の仕事を経て、建築家を
志した。自分の好みや作品性よりも、施主の実現
したい暮らし方や住み心地や気持ちの良い空間を
実現することが大切だと話す。
講演では、打合せを重ねて、施主本位の家づくりを
大切にしている。設計プランの提案に当たっては、模型・CG、そしてアニメーション
などにより、施主との認識の誤差を小さくするようにしているが、建築家の役割は
それにとどまらない。形として目に見えない音の響きや空気の流れなどをデザインする
ことが気持ちいい空間づくりには欠かせないと話された。
交流会で質問に応えて、木造やRC造など構法による特性の違いや、
建設コストや光熱費を抑えるための工夫などについて分かりやす説明。
最後に、住宅について、奇抜なものが必ずしも良いとは思わない。
永く愛着が持てる家が一番だと結ばれました。
第10回
2012年
8月23日(木)
眞木啓彰

MA設計室

放送再生
講師の眞木さんは豊橋生まれ。高校生の頃、
教育実習で来た先生(実習生)の建築作品を
見て驚き、建築に興味を持ち始めた。
ヨーロッパの建築に感銘を受け、
瀟洒な家づくりを心掛けているという。
講演では、作例を紹介しながら、最近力を入れている
「ゼロスタイル」の家づくりを説明された。また、費用を
抑えながらも品質の高い住宅を作るために、他の建築家や工務店と連携する取組みを
紹介。また、施主にも家づくりを楽しんでもらうために、一緒に壁の仕上げを
していると話された。
交流会で質問に応えて、建築家の役割として、空間の豊かさを提案するだけでなく、
施主と施工者の間に入り客観的な立場から施工管理するため、建物の品質が
良くなると話されました。
第9回
2012年
7月25日(水)

笹野直之

笹野空間設計

放送再生
講師の笹野さんは名古屋生まれ。
小さい頃から大工さんに憧れ、小学生のときに
明治村のフランク・ロイド・ライトの作品を見て感銘を
受けたという。
講演では、事務所兼自宅ほか近年の作品を中心に
紹介。日本人は漢字とかな(仮名)を使って考え、
漢字は論理的、かなは感覚的な事柄を表す。
建築においては「漢字」=「エネルギー効率」、「機能性」。
「かな」=「感覚的な要素」、「心地よさ」とし、「かな」に関わる大切な設計要素となる
「外部空間」「吹抜け」「スキップフロア」「格子」「透明・透過」という観点について、
作例とともに説明された。
交流会では、床暖房は輻射熱によるものなので吹抜けなどの空間に適しているといった
具体的なアドバイスのほか、建築家に要望を伝えるときは、色形もさることながら、
「どう住みたいか」という夢をぶつけてほしいと話されました。
第8回
2012年
6月28日(木)
生田京子

stands architects

放送再生
講師の生田さんは東京都出身。
岡崎に暮らしていた石工の祖父が持っていた
日本の建築や庭の本を見て、建築の世界に興味を
持ち始めたという。
講演では、代表的な2作品を中心に、
施主の個性や敷地の特色を活かした家づくりを紹介。
施主本人が個性を自覚していなくても、人それぞれに特色があり、
ゆっくりと時間をかけて対話を重ねることで、
施主自身も気づいていなかった欲求(ニーズ)を 引き出せると話された。
交流会では、デンマークに留学していた時の経験を踏まえ、
長く世代を超えて愛され残っていく建築は、機能的なフレキシビリティよりも、
感銘を受ける豊かな空間を持っていることが重要な要素と話された。
また、施主には「こんな空間、建物が好き」という感覚を
持つことが大切だとアドバイスをいただきました。
第7回
2012年
5月24日(木)
諸江一紀

一級建築士
名古屋大学非常勤講師

放送再生
講師の諸江さんは茨城県水戸市出身。
10代の頃によく遊んだ水戸芸術館
(設計:磯崎新)に魅力を感じて建築家を
志したという。
講演では、学生の頃から最近の作品まで
紹介された。
独立して最初の仕事は個人宅のカーポートの設計だったが構造解析を行ったなど、
設計で大切にしているのは しっかりとした構成を持った建築にすることと話された。
また、施主とは互いに率直に意見を交わすことが信頼関係を作り、
双方にとって満足度の 高い建築ができると話された。
交流会では、会場からの質問に応えて、建築は設計する時間、建てる時間、
住む時間など、建築は長い時間を前提として考えることが大切と話されました。
また、参加者の中に、日ごろ金融機関で住宅ローンの
窓口業務をされている方などもおられ、ローンのことなども伺うことができました。
第6回
2012年
4月25日(水)
寺下 浩

smilo architects unit

放送再生
名古屋を中心に活躍され、岡崎では東岡崎駅北口
すぐのところにあるレストランのビルを手掛けている
講師の寺下氏。住む人それぞれの色があり、
それを活かす建築を作りたいという考えから
ユニットの名前「スマイロ」が生まれたという。
今回は仕事のパートナー村瀬正彦氏とともに出演。
講演では、最近の施主の傾向として趣味を活かした要望が
増えてきていると感じる。そうした楽しみを積極的に取り入れた設計をしていきたいと
話された。村瀬氏は建築設計の進め方について、
実際のデザイン業務の流れをCGや動画を使って紹介された。まるで実写の写真の
ようなCG表現や1日の日照(日影)のCGアニメーションなど、コンピュータ
技術を駆使したプレゼンテーションに思わず見入ってしまいました。
交流会では、建築家としての姿勢や夢についての質問が出るなか、
しっかりとした骨組みを持った空間を作ることが建築家の仕事。
それができれば、施主の生活スタイルや趣味を取り入れて
活かすこともできると話されました。
第5回
2012年
3月28日(水)
佐々木勝敏

佐々木勝敏
建築設計事務所

放送再生
事務所を設立して5年目となる講師の佐々木氏。
1物件あたりに少なくとも300案は
プランを考え20個はスタディ模型を作る。
夢を持って暮らせる住宅を作りたいと言う。
講演では、設計のプロセスを進める中で、
建築のだけではなくその周辺の自然や
季節の変化など、例えば敷地に
生えている草花や周りに見える風景など、 小さなことも感じとることを
大切にしていると話された。
交流会では、佐々木氏の設計に対する姿勢に 共感する意見や感想が出され、
意見交換の中で 身近な環境や家族を生かす建築をしていきたい。」と
話されたのが印象的でした。
第4回
2012年
2月23日(木)
桑原雅明

株式会社
ワークキューブ

放送再生
子どもの頃からものを作ることが好きだったと
いう講師の桑原氏。住宅設計では、施主の
暮らし方が 形にできているかが重要と考え、
その人の個性を 把握することに力を注がれている。
講演では、模型を持参いただき、ご自邸を例に
暮らし方を把握しそれを形にしていく過程を
紹介されました。収納や洗面やお風呂など、
家の奥の方にまとめがちな要素を 意識的に
玄関付近や中間的なところに 配置することで、
そのスペースが生活の中でより 生かされるように
なると話された。 交流会では、「暮らし方にそんな
に 違いがあるのか」「小さな土地でも お願い
できますか」など幅広い質問が出る中、 ひとつひとつ丁寧にお答えを
いただきました。
最後にこれからは高齢者の住宅こそ 社会的に取り組まなければならない課題。
シェアハウスなど、高齢者の暮らし方に ついて考えたいと今後の展望について
話されました。
第3回
2012年
1月25日(水)
鵜飼昭年

AUAU建築研究所

放送再生
講師の鵜飼氏は、建築設計だけではなく、まち
づくりの ワークショップや展覧会など、名古屋を
拠点に多面的に 活動されている。特定の
スタイルや建築構造を前提に しないのが自分の
建築手法。施主の要望やまちとの関係に よって
その建築にとってふさわしいデザイン・形が
自ずと 現れると話す。講演では、まちをどのように調査し、
まちの 要素からそのまちらしさを掘り下げ、
いかに建築設計に 反映させたかを、具体的な事例を基に紹介された。
昔からの デザインや形をそのまま踏襲するのではなく、
自分なりに解釈を 加え、新しいデザインとして表すことで、そのまちらしさを
保とうとしていると話された。
会場からは、技術的な質問や、ワークショップについて、また
何年先を先読みして家を建てたらいいのかなど、幅広い質問が相次ぎました。
第2回
2011年
12月20日(火)
吉村昭範

D.I.G Architects

放送再生
講師の吉村氏は、子どもの頃から絵を描くことが
好きで、自分のスケッチが実際のものになる建築
の世界に感動し、今の自分があるという。

講演では、住宅を中心に、急斜面や細長いなど
ユニークな土地の条件やお施主様の
要望を活かしながら、どのように家づくりを進めたかについて話されました。
交流会では建築費のことなど様々な質問に答えていただき、今後は、自然環境を
意識した家づくりをもっと積極的に取り組んでいきたいという展望で締めくくられました。
第1回
2011年
11月30日(水)
栗原健太郎

studio velocity

放送再生
埼玉の新興住宅地で生まれ育った栗原氏に
とって岡崎は歴史があり文化を感じる街。
大都市では、大規模ビルかリフォームやテナント
設計が仕事の中心となってしまうため、
建物を考えるには岡崎のような中規模の地方の
街がいいと話す。

講演では、1戸建ての住宅と住宅兼店舗の実例を紹介。
土地と建物の関係、周辺の家(住民)との関係をどのように捉え、 住宅設計に
反映したかを分かりやすく話された。
事例はどれもユニークで、絵本から飛びでき来たような夢を感じる建物でした。

交流会では、お施主様とのやり取りについて、質問に答える中に、 苦労の片鱗を
伺い知ることができ、繊細な建築の姿とは裏腹に、 柔軟で粘り強い建築家の姿勢を
感じました。

NPO法人
アースワーカーエナジー
www.ewe.org

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出演の建築家に関する問合わせは
こちらから(info@ewe.org)

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